2019年7月16日 曇り

 

加須に古くから伝わる伝説「いちっ子地蔵」をもとに、ミュージカル《いち》を創作しました。

 

実はこのお地蔵さんがなかなか見つからずに、昨年は不動岡地区を何度も夢中で探し歩きました。今思えば、不審者の通報をされなかったのが不思議なくらい。

 

「いちっ子地蔵」の発見の知らせを受けたのは、昨年の本公演《いち》が間近に迫った6月のある朝。胸の高鳴りを抑えながら、カメラを持ってすぐに加須に向かいました。

 

畦道の片隅でひっそりと微笑んでいました。

やっと会えましたね、恥ずかしがりのおイチさん。

愛をありがとう、ね。

印刷の入稿期限ギリギリで、公演プログラムに写真掲載することができました。

 

昨日、第7回本公演《いち》を無事に終えて今、「いちっ子地蔵」に会いに来ました。一年前は草木やクモの巣に埋もれ砂埃を被っていましたが、今では立派な案内板が建てられ、お供えがしてあります。

 

お供えの花は、

 ♪田畑の片隅でひっそりと咲いてる野菊♪

 そう、第2景《花占いの歌》で子どもたちが遊ぶ野菊です。歌を知っている人が供えたのか偶然か?どちらにしても嬉しい。

 

この場所に来て手を合わせるということは、時を超えて魂をご供養し感謝を伝えること。それと同様、ミュージカルを観たり演じたりすることで、土地の先人の魂を感じるのって素敵なことだと思いませか?

 

© 2018 ミュージカルかぞ. All Rights Reserved.  無断転載を禁じます